外壁塗装のキホン

外壁は自分で塗れる!
外壁塗装DIYの
メリット・デメリットを解説

住宅の外壁塗装工事は、外壁の劣化を予防し、外観をキレイに保つためにとても大切な工事です。外壁塗装工事を専門の塗装業者に依頼すると、約60~100万円ほどの費用が発生します。
この費用を安く抑えるために、「外壁の塗装をDIYで」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、外壁塗装をDIYでするメリット・デメリットや注意点、手順などを解説します。

外壁塗装はDIYでできる

外壁塗装はDIYでできます。
しかし、室内の壁や家具などの塗装とは違い、外壁は住宅の耐久性に大きく関わるため難易度が高く、注意すべきポイントも多いのです。
自分で塗装できる状態の外壁と、自分では難しく、専門の塗装業者に頼んだ方が良い場合があります。
DIYで塗装するのが難しいと感じた場合には、塗装業者への依頼を検討しましょう。
外壁塗装のDIY

自分で塗装できない外壁の状態とは?

経年劣化によって外壁の一部が崩れていたり、亀裂が入っている部分があったりという場合は、DIYではなく専門の塗装業者に依頼しましょう。
外壁は、住宅自体の耐久性に関わる大切な部分なので、DIYが原因で寿命を縮めてしまいかねません。
外壁の部分的な崩れや亀裂から雨水などが侵入し、外壁の内部の木材や断熱材などにカビやコケが繁殖すると、住宅自体の耐久性が著しく下がってしまいます。
経年劣化によって修繕が必要なレベルの外壁をDIYで塗装するのは避けましょう。

外壁塗装をDIYでするメリット

次に、外壁塗装をDIYでするメリットについて紹介します。
外壁塗装をDIYでするのには、主に以下のようなメリットがあります。

  • 費用を安く抑えられる
  • 好きなデザインに塗装できる
  • 好きなタイミングで塗装できる

項目ごとに詳しく解説していきます。

費用を安く抑えられる

外壁塗装をDIYでする最大のメリットはなんと言っても、費用を安く抑えられる点ではないでしょうか。
一般的な30坪の住宅の外壁塗装を専門の塗装業者に依頼すると、約60~100万円ほどの費用が必要になります。
外壁塗装を専門業者に頼まずDIYですることによって、この費用を大幅に節約することができます。DIYであれば、道具をすべて揃えたとしても、数万円~10万円ほどで塗装することが可能です。

好きなデザインに塗装できる

DIYで外壁を塗装する場合、全てを自分でするので、当然デザインも好きなものにできます。
専門業者に依頼すると、作業に入る前の段階で塗装の色などを決めてしまうので、途中での変更は難しくなってしまいます。塗っている色を見て、イメージと違うからと言って途中で変更したくてもできないことがほとんどなのです。
その反面、DIYでする場合は塗装中にイメージが湧いて、急遽色やデザインを変えるなどの柔軟な対応が可能です。思い切って外壁に絵や文字を書いてみるのも、DIYだからこそできることかも知れませんね。

好きなタイミングで塗装できる

塗装業者に外壁塗装を依頼すると、事前の打ち合わせや、日程調整などといったさまざまな手続きによって余計に時間がかかります。工事の日程が合わず、なかなか取り掛かれないなどの問題も考えられます。
DIYですれば、塗装業者との手続きが必要ないうえに、日程も自由に決めることができます。
塗装業者に依頼すると、数日間は自宅の外で業者の職人が作業をすることになります。家の外とはいえ、常に誰かが居ると思うと、自宅に居ても落ち着かないという方も多いのではないでしょうか。
外壁塗装をDIYですれば、業者の職人への気遣いなどをする必要がなく、気楽に生活できるというのもメリットかもしれませんね。

外壁塗装をDIYでするメリット

外壁塗装をDIYでするデメリット

外壁塗装をDIYでするメリットを紹介しましたが、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。
外壁塗装DIYの主なデメリットは以下の3点です。

  • 高所は危険が伴う
  • 下処理がうまくできないことがある
  • 見た目が悪くなる可能性がある

ひとつずつ詳しく解説します。

高所は危険が伴う

外壁塗装は、住宅の2階部分など高所での作業の必要があるため、危険が伴います。また、高所の塗装は、足場を組んで行わなければならないため、初めての場合は難しい場合があります。足場を組まずにはしごや脚立を使う方法もありますが、安全面からあまりおすすめはできません。
高所での作業や足場の設置が難しいと感じるのであれば、専門の塗装業者への依頼を検討しましょう。
また、足場の設置のみを専門業者に依頼することもできるので、足場の組み立てが不安な場合は業者への依頼を検討しましょう。

下処理がうまくできない可能性がある

外壁塗装をする時は、塗装をきれいに仕上げるためにまず下地を整える必要があります。
しかし、外壁に亀裂が入っていたり、破損していたりすると、下処理がうまくできない可能性があります。
この亀裂や破損を無視してDIYで塗装してしまうと、外壁の内部に雨水などが入り込み、結果として住宅の寿命を縮めてしまう可能性があります。
住宅の耐久性に大きく関わってくるので、下処理が自分でできないと判断したら、専門の塗装業者に依頼しましょう。

見た目が悪くなる可能性がある

DIYで外壁を塗装すると、専門業者のプロの塗装と比べてどうしても見た目は劣ります。正しい手順で行っていても、初めてだとなかなか上手くはできないものです。さらに、正しい手順で行わなかった場合はもっとひどい見た目になってしまう可能性もあります。
外壁を塗装した直後はキレイにできていても、正しい手順で行わなかった場合は、数年後に剥がれなどの不具合が起きてしまう可能性が高くなります。乾燥時間や塗料の薄め方などはきっちりと守ってください。
手順を事前に確認し、しっかりと準備をしてから作業に取り掛かるようにしましょう。

外壁塗装をDIYでするデメリット

外壁塗装をDIYでする時の注意点

外壁塗装をDIYでするのには、いくつかの注意点があります。

  • 外壁の汚れは事前にきれいにしておく
  • 乾燥時間を厳守する
  • 余った塗料の捨て方

この注意点を守らなかった場合、外壁の見た目が悪くなるだけでなく、外壁の耐久性を下げる原因にもなります。
また、3つ目の塗料の捨て方は、外壁の見た目には直接関係ありませんが、とても大切なポイントです。事前にしっかりと確認しておいてください。

外壁の汚れは事前にキレイにしておく

塗装する外壁に汚れがあると、塗料の耐用年数が短くなってしまいます。逆に、外壁の表面をキレイにしておけば、塗料の密着度が上がり、耐久性が高くなります。結果として外壁塗装の頻度を減らすことにつながります。
また、外壁の表面に汚れが無い状態だと、塗料が上手に塗れるので、見た目にもキレイに仕上がります。
塗装作業に入る前に、外壁の表面をキレイに整えておきましょう。

乾燥時間を厳守する

外壁の塗装の際には、商品ごとに決められている乾燥時間を厳守しましょう。外壁塗装は、「下塗り」「上塗り」の2回の塗装を行います。塗料の種類によっては、下塗りのあとに「中塗り」を行う場合もあるので、3回の塗装を行うこともあります。
それぞれの塗装の前に、下に塗ってある塗料がしっかりと乾いていることを確認してから作業を行いましょう。
しっかりと乾いていない状態で次の塗料を塗ると、塗料の密着性が悪くなり、結果的に耐久性に影響を与えます。乾いていない塗料の上からさらに塗料を塗り重ねると、塗りムラができて見た目にも美しくない外壁に仕上がる可能性があります。

余った塗料の捨て方

DIYで外壁を塗装し終わって、余った塗料の処分に困って水道に流したり、そのまま放置したりするのは絶対に避けてください。
水性の塗料は、流れ切る前に固まりはじめ、水道の詰まりの原因になります。専用の凝固剤を使い、正しく処分しましょう。
油性の塗料は放置していると酸化により発火の原因になることがあります。説明書をよく読み、水につけるなどして正しく処分するようにしましょう。

外壁塗装をDIYでする時の注意点

外壁塗装をDIYでする手順

外壁塗装をDIYでするメリット・デメリットと注意点について解説してきました。
ここからは、実際に外壁塗装をDIYでする手順を紹介します。
正しい手順で行わなければ、見た目が悪くなるだけではなく、住宅の耐久性を下げてしまう原因となります。実際に作業に入る前に、手順をよく確認しておきましょう。

【1】外壁の汚れをしっかり洗浄しておく

注意点の項目でも説明した通り、外壁に汚れがある状態で塗装すると、塗料の密着度が下がり、耐久性が下がってしまいます。
まずは、ベースとなる下地をきれいに洗浄するところから始めましょう。高圧洗浄機などを使うと一気に汚れを落とすことができます。
塗装する部分の外壁を全て洗浄したら、全体がしっかりと乾くまで待ちます。

外壁の汚れをしっかり洗浄しておく
【2】足場を組む

脚立などで行う場合を除き、作業を始める前に足場を組む必要があります。高所での作業は危険が伴います。できるだけ安全に作業が行えるよう、足場をしっかりと組みましょう。本格的な足場を組むのには、専門の資格が必要となります。
しかし、DIYが目的で足場を組む場合には、自己責任にはなりますが資格がなくても自分で組むことができます。自分で足場を組む場合、パイプなどの部品を自分で購入する必要があるうえ、足場を組む時間と労力が必要です。
足場を組む作業だけでも専門の業者に依頼すれば、安全性の高い足場で安心して作業ができます。

足場を組む
【3】養生する

塗装する外壁を洗浄し足場を組んだら、次は養生をします。
養生とは、塗装をしない部分をビニールとテープで覆うことです。こうすることで、塗料の飛び散りなどによる汚れを防ぐことができます。
窓やドアなど、塗装をしない部分には全て養生をしましょう。養生の際の注意点は、洗浄のあと、しっかりと外壁が乾いてから行うことです。
また、換気扇などは完全に覆ってしまうと使えなくなってしまうので、養生をしたあとにビニールに切り込みを入れるようにしましょう。

養生する
【4】下地を補修する

外壁の内部にまで届いているようなひび割れの場合はDIYでの補修は難しいですが、外壁の表面の軽微なひび割れであれば、DIYで塗装することができます。
この時、実際に塗料を塗り始める前に、雨水などの侵入を防ぐための補修が必要です。シリコンなどのコーキング剤を使用して、ひび割れを補修します。

下地を補修する
【5】下塗りをする

下地の補修ができたらいよいよ塗料を塗っていきます。
自宅の外壁材に合った下塗り用の塗料を使用しましょう。下塗りに白色の塗料を使うと、上塗りの塗料の色がしっかりと発色するため、見た目がきれいに仕上がります。
塗料の種類によって乾燥時間が異なります。正しい乾燥時間を守るようにしましょう。外壁の塗装には、ホームセンターなどで購入できるローラーやハケを使用します。外壁の塗装は、想像以上に塗料がいろんなところに着きます。必ず汚れても良い服と軍手などを着用して行ってください。
高所など、危険が伴う作業では必ずヘルメットを着用し、滑りにくい安全な靴で作業をしましょう。

下塗りをする
【6】中塗り・上塗りをする

下塗りの塗料がしっかりと乾いたら、上塗りをします。塗料によっては、2回塗る場合もあるので、中塗り・上塗りをすることになります。
基本的な注意事項は、下塗りの時と同じです。汚れてもいい服装に軍手、ヘルメットや滑りにくい靴を着用して作業を行いましょう。
ムラなく均一に塗ることを意識し、溝などの細かい部分までハケできれいに塗っていきます。
上塗りの作業次第で、外壁の見た目がきれいに仕上がるかどうかが決まります。塗り残しがないように、明るい時間に確認しましょう。

中塗り・上塗りをする
【7】養生をはがし、足場を解体する

上塗りまでが終わり塗料が乾いたら、養生を全て剥がします。この時必ず、塗料がしっかりと乾いているかを確認してから作業を行いましょう。
養生を全て剥がしたら、足場を解体して外壁塗装DIYの全ての作業が終了です。足場の解体の際は、パイプなどで外壁を傷つけないように十分注意しながら行ってください。

養生をはがし、足場を解体する

専門業者への依頼も検討しましょう

ここまで、外壁塗装をDIYでするメリットや注意点などを紹介してきました。費用を安く抑えられる点など、DIYで外壁を塗装するのにはメリットがあることはおわかりいただけたと思います。
一方で、デメリットや注意点も多くあるのも事実です。
安全面や仕上がりを考えた時に、専門の塗装業者への依頼も検討してみてください。住宅の外壁の塗装は、見た目だけでなく住宅自体の耐久性や寿命に大きな影響を与えます。プロの塗装業者に依頼することで、安全面や仕上がりに関する不安は解消されます。
高所などの危険が伴う場合や仕上がりに不安がある場合は、DIYで無理をせず専門の業者に依頼するようにしましょう。

外壁塗装DIYのメリット・デメリットに関するまとめ

外壁塗装をDIYで行うメリット・デメリット、注意点や手順などについて解説しました。
事前にしっかりと準備をしたうえで作業に取り掛かれば、外壁をDIYで塗装することはできます。DIYで外壁を塗装することで、費用を節約したり、自分の思い通りの外壁にすることができたりといったメリットがあります。
しかし、安全面や仕上がりなどに関してのデメリットも多いのが現実です。足場をしっかりと組んで安全に作業が行える状況でない場合は、専門の塗装業者への依頼を検討してみてください。

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